起業の軌跡 全国50万店で覆面調査 セブンイレブンで起業のヒント メディアフラッグ社長 福井 康夫氏 2016/05/30 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の中小企業面にある「起業の軌跡 全国50万店で覆面調査 セブンイレブンで起業のヒント メディアフラッグ社長 福井 康夫氏」です。





 メディアフラッグはお客を装った調査員が小売り・外食業の店舗を調べる覆面調査を行い、小売店やメーカーに販売促進策を提案する。年間のべ21万人の調査員を約50万店舗に派遣し、顧客企業の売り場再生を支援する。福井康夫社長はセブン―イレブン・ジャパンでのスーパーバイザーとしての勤務を通じて起業のきっかけをつかんだ。

 祖父も父も事業家だったことから自らも起業を志した。まず営業や金融を学ぶため当時の三和銀行に入行した。配属先の支店はスーパーや衣料品店との取引が中心だったことから小売業への関心が芽生えた。5年目の1995年に転職したセブンイレブンでの仕事で起業のヒントを得た。

 同社は当時6000程度の店を展開していたが、フェアや新商品の発売に合わせて全店舗で店づくりを意識的に統一し、集客力を高めていた。他社のコンビニはフェア初日はこれだけ統一されていない。自らも神奈川県内で本部とオーナーをつなぐスーパーバイザーとして早朝でも深夜でも担当する店に出向いて、レイアウト変更などの作業に従事し、集客力の高さを肌で感じた。

 売り場再生で試行錯誤する店は多い。福井氏はセブンイレブンで習得したノウハウをベースに売り場活性化や販売促進の支援会社であるメディアフラッグを2004年2月に設立した。

 小売店側が店頭の状況をいち早く把握し、改善につなげられるようにする覆面調査と、メーカーが大規模な販売促進策を打ち出す際に営業担当者が回りきれない店舗支援の両方を手がけることにした。調査員を募り、依頼を受けた店の近くに住む登録者を派遣。携帯メールで簡便、迅速に報告もできるようにした。

 12年に東証マザーズに上場。現在は21万人の派遣人員を抱え、年間50万店舗を手がける規模に成長した。「中途半端なベンチャーで終わりたくない」と国内で培ったノウハウをインドネシアでの市場調査やインドでの宅配便関連サービスなど海外事業に広げている。

(川崎なつ美)

 ふくい・やすお

1991年早大法卒。セブン―イレブン・ジャパンなどを経て2004年メディアフラッグ設立。千葉県出身。48歳



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