起業の軌跡 ITでアパート投資支援 土地在庫抱えず急成 長インベスターズクラウド社長 古木大咲氏 2017/2/27 本日の日 本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の新興・中小企業面にある「起業の軌跡 ITでアパート投資支援 土地在庫抱えず急成長インベスターズクラウド社長 古木大咲氏」です。





 IT(情報技術)で投資対象として賃貸アパートを経営する個人を支援するインベスターズクラウドが急成長している。用地の確保から建物の建設、経営の助言までを行う。利用者数は10万人を突破。古木大咲社長(37)は「不動産とITを組み合わせた新たな事業をつくりたい」と語る。

 21歳の時に、福岡の不動産会社に入社した。ネットで集客してアパート1棟を丸々販売する事業を立ち上げ、売上高は10億円まで伸びた。しかし拡大しようにも「ネットに投資する社内決裁が通らなかった」。2006年にインベスターズクラウドを設立した。

 リーマン・ショック時の不動産市況の悪化で倒産の瀬戸際まで追い詰められたことを教訓に事業モデルを再構築した。2年かけて滞留した土地の在庫を処分した後、自社で土地の在庫を抱えずに不動産会社から土地情報を集めてデータベースを作成した。ネット広告で集めた顧客にアパート経営に適した土地を紹介する仕組みを開発した。

 建築もITによる管理を徹底。その日に何をしないといけないか、約140項目もの業務フローを洗い出して工事の進捗を管理する。完成した建物を投資家に引き渡した時に得る収入が主な売り上げだ。

 営業担当者は個人顧客とスマートフォン(スマホ)のチャットで会話する。1人あたりの販売件数は年間10棟強と2~3棟程度とされる他社を大きく上回る。

 15年12月期に売上高は200億円を突破、株式上場も果たした。在庫を持たないモデルによって無借金経営を実現、不況に強い体質に改善した。

 上場後はIT技術者を大幅に増員し、新規事業の開発に取り組む。注力するのは民泊分野だ。民泊物件の入退室をスマホで管理したり、宿泊者の困り事を遠隔でサポートしたりする。不動産とITを融合させた事業モデルを目指す。東京五輪が開催される20年には「営業利益を(前期比約3倍)100億円に引き上げたい」と意気込む。

(鈴木健二朗)

 ふるき・だいさく 高校中退後、フリーターを経て2001年三和エステート入社。06年インベスターズクラウドを設立。鹿児島県出身。37歳。



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