輸入減少が鮮明に 20%減、国内生産低迷続く 2015/10/14 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の国際面にある「輸入減少が鮮明に 20%減、国内生産低迷続く」です。





 【北京=大越匡洋】中国の国内生産の低迷が輸入の大幅な減少を招いている。中国税関総署が13日発表した貿易統計によると、9月のドル建ての輸入額は前年同月比20.4%減と、春節(旧正月)の影響で経済活動が鈍った2月以来、7カ月ぶりに減少幅が2割を超えた。モノの貿易で世界最大である中国の需要鈍化は、日本や資源国の輸出にとって打撃となる。

 中国の輸入額は9月まで11カ月連続で前年水準を下回り、今年1~9月の累計では前年同期比で15.3%減った。中国国内の生産の伸び悩みに加え、中国の需要の鈍化が原油など国際商品価格の下落に拍車をかけ、それが金額ベースでの輸入を一段と押し下げた形だ。

 1~9月の輸入額をみると、自動車の完成車やシャーシ(車台)が25%減ったほか、部品も16%減った。中国国内の新車販売の不振が響いている。鋼材は18%減、金属加工のための工作機械は21%減と、輸入の減少は原材料や生産設備など幅広い分野に及んでいる。

 資源輸入の落ち込みはさらに大きい。1~9月の鉄鉱石の輸入額は42%減、石炭は44%減だ。原油は安値を利用して備蓄を進めているため数量ベースの輸入は8.8%増えたが、金額ベースでは40%の減少となった。

 主要貿易相手からの1~9月の輸入額をみると、日本からは12%減、東南アジア諸国連合(ASEAN)からは9.7%減だった。資源国のインドネシアからの輸入額は2割を超える減少だ。

マネー&インベストメン
M&I電子版セレクション会社員は「敗北主義」でいい 楽しい仕事できるスキルを 2015/10/14 本日の日本経済新聞より

 藤岡和賀夫さんという電通出身の広告プロデューサーの方がいます。残念なことに今年7月に鬼籍に入られたのですが、大変素晴らしい方でした。国鉄時代に「ディスカバー・ジャパン」という広告キャンペーンをやったり、「モーレツからビューティフルへ」というコピーで一世を風靡したりと、私ぐらいの年代の方であれば覚えてらっしゃる方も多いと思います。

会社生活は人生の一部。老後を見越して自分が楽しいと思える仕事ができるよう専門的な知識を身につけるのも大切

 その藤岡さんが1989年に出された「オフィスプレーヤーへの道」(文芸春秋刊)という本があります。本で藤岡さんは仕事に対する考え方を色々と述べられているのですが、中でも心にしみたのは「会社において“出世する”というのは社長になることだけだ。後は副社長まで行こうが、取締役になろうが、平社員で終わろうがみんな一緒なのだ」というフレーズです。

 このひと言が私の会社観を変えたといっても過言ではありません。確かに会社のトップである社長はあらゆる経営の権限を掌握します。社長からみると、その他の人は部下。出世というのは一つひとつ階段を上っていくものですが、社長になることだけが「出世」であるならば、あとはただの人です。専務も部長も課長も組織の中では単なる一つの役割に過ぎません。

 私は自分が社長になれるなどとはみじんも思っていませんでしたが、正直少し昇格したいという気持ちはありました。昔聞いたサラリーマン川柳に「一人ずつ友を減らして出世する」というのがありましたが、もし社長になれるのだとしたら、友を無くしても勝負をかけていいと思う人もいるでしょう。それも一つの素晴らしい人生です。

 しかし、社長というのは実力だけでなれるわけではなく運にも大きく左右されます。だとすれば、極めて確率の低い賭けに挑戦するよりも、「自分が本当に面白いと思える仕事をやってみるほうがいいのではないか?」。私はそう思いました。当時私は管理職になっていましたが、気持ちの上では部下を管理するラインの長よりも職人として自分の仕事を全うする専門職に強い魅力を感じるようになったのです。

 こういう感覚を「敗北主義」だといわれたらそうかもしれません。私も会社ではたいして出世もしませんでした。でも気持ちを切り替えて「自分のやりたい仕事は一体何だろう」と考えたことが今の充実した仕事生活を生み出した遠因だと思っています。

 実際に今私がやっている仕事は現役時代に自分が面白いと思ってやっていたことが土台になっています。そして今、社員はたった1人ですが、一応社長になっています。

 会社生活は人生の一部に過ぎません。その中で少しぐらい、自分の役職を上げることにがんばっても退職した後はあまり意味がありません。それよりは生涯を見据え、本当に自分が楽しいと思える仕事ができるよう、在職中にそのスキルを習得していくのもまた定年楽園への扉といえるのではないでしょうか。多くのサラリーマンは「敗北主義」で構わないのです。

(経済コラムニスト 大江英樹)



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