農水省、バター追加輸入へ 3年連続、脱脂粉乳も 2016/05/31 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の経済面にある「」です。





 農林水産省は国家貿易で管理しているバターと脱脂粉乳について、3年連続で追加輸入する方針だ。酪農家の減少でバター不足が続いているうえ、売れ行き好調な高機能ヨーグルトの原料となる脱脂粉乳についても不足が見込まれるためだ。

 政府の規制改革会議は今月19日、バター不足の解消に向けて生乳の流通を「抜本的に改革する」答申を安倍晋三首相に提出したばかり。再び追加輸入が必要になったことで、現行制度の改善を求める声が強まりそうだ。

 バターや脱脂粉乳は農水省が輸入量や価格水準を厳しく管理する「国家貿易」の下にある。1993年に合意したウルグアイ・ラウンド交渉に基づき、政府が毎年一定量を輸入しているが、足りない場合は年3回のタイミングで追加輸入するかどうか判断している。

 今夏に欧州やニュージーランドなどからバターと脱脂粉乳を合計数千トン規模で輸入し、クリスマス需要が盛り上がる冬に備える。バターは年間の国内需要が7万~8万トンあるのに対し、国内生産は年6万トン台に落ち込んでいる。小売店ではバター200グラム(有塩)が430円前後と、過去最高値圏にある。

 脱脂粉乳は雪印メグミルクなど大手乳業の引き合いが強まっている。明治の「R―1」など機能性ヨーグルトの販売が伸びているためだ。国家貿易による脱脂粉乳の落札価格は上昇傾向にある。

 農水省は今年1月、2016年度は国家貿易でバター7000トン、脱脂粉乳2000トンを輸入すると決めた。ただ、現時点でバターだけで少なくとも1200トンの不足が見込まれている。

 民間による乳製品の輸入には高率の関税をかけるなど政府は国内の酪農業界を保護してきたが、バターや脱脂粉乳向けの生乳は牛乳より安く、酪農家の間で増産に転じる機運は乏しい状況が続いている。



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