遠い国の上客重要「新・観光立国論」著者・アトキンソン氏 2017/1/18 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の経済面にある「遠い国の上客重要「新・観光立国論」著者・アトキンソン氏」です。





 政府の観光政策にもかかわるデービッド・アトキンソン小西美術工芸社社長に課題を聞いた。発言の概要は以下の通り。

 日本は気候、自然、文化、食事という観光立国に必要な4つの条件を満たしている珍しい国だ。私の分析では2020年に訪日客を5600万人まで増やす潜在力がある。眠っている観光資源を生かすべきだ。

 次の課題は上客の取り込みだ。訪日客のうちアジアが85%ほどを占めている。世界的に近隣から6割、遠方から4割ほど来るのが一般的だ。4千万人の目標に照らすと、遠方からの観光客をあと1200万人ほど増やす必要がある。

 日本のホテルは安い価格のものが多く、多くの文化財はちょっと見て帰るような人を想定している。一定の投資をして高級ホテルや長期滞在に対応できる施設を増やす必要がある。観光の基本は多様性。ビーチ、スキー、文化、山登り、川下り、自然などの観光資源が積み重なって政府が目標とする4千万人が実現する。

 先進国では現地通貨を持たずに旅行する人が増えている。レストランをインターネットで予約し、クレジットカードで支払いを済ませるのが当たり前だ。

 日本は飲食店のネット予約サービス「オープンテーブル」に対応している店が少なく、いまだにクレジットカードが使えない私鉄の券売機がある。改善の余地は大きい。

 デービッド・アトキンソン氏 65年、英国生まれ。90年に来日し、銀行アナリストとして活躍。09年に国宝修復などを手掛ける小西美術工芸社に入社し、現在社長。政府の会議などで観光や文化政策を提言するほか、「新・観光立国論」などの著書もある。



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