都市観光でも星野流 ホテルで新ブランド快適追求 ビジネ ス向けと一線 2017/4/5 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の企業面にある「都市観光でも星野流 ホテルで新ブランド快適追求 ビジネス向けと一線」です。





 星野リゾート(長野県軽井沢町)は4日、都内で開いた記者会見で新たに都市観光ホテルのブランドを設ける方針を明らかにした。「星のや」や「界」に次いで4つ目のブランドになる。同社は高級旅館やリゾートホテルを展開し、低迷した施設の事業再生も手がけてきた。これまでに培った運営手法を生かし、都市観光でも星野リゾート流のモデルを作り上げる。

旭川グランドホテルの外観

星野代表は都市観光の需要を開拓する戦略を語った

 1日に旭川グランドホテル(北海道旭川市)の運営を始めた。星野リゾートの星野佳路代表は同施設を「典型的な都市型のホテルだ」と話す。客室は237室で、料金は2人でツインルームを利用すると1人1泊1万6456円。結婚式場やレストランを備えるほか、宴会需要にも対応できる。

 「都市のビジネスホテルに宿泊客を取られている」。星野代表が都市型ホテルの成長性に気づいたのは温泉旅館の再生を担ってからだった。利用者はアクセスが良く料金が手ごろなホテルを求める。だがビジネスホテルは必ずしも快適性は高くない。星野代表はそこに着目した。

 地方の都市型ホテルは共通した課題がある。宴会や婚礼など複数の事業を手がけ、それぞれに独立して他社と競争している。星野リゾートは課題解決に向け、コンセプト委員会を立ち上げた。具体的な内容は検討中だが、「複数の事業でスクラムを組んでいこう」という意識で準備を進める。旭川グランドホテルで得られた知見を大阪で2022年に開く計画の都市型ホテルに生かしたい考えだ。

 土地柄に合わせた施設で地域の食材を生かした料理を提供する――。これまで星野リゾートは旗艦ブランド「星のや」を中心に国内で高級旅館を展開してきた。昨年7月には東京・大手町にも日本旅館「星のや東京」を開いた。旅館ブランド「界」も全国で30カ所での展開をめざしている。都市型ホテルへの参入で同社の戦略は一つの転換点を迎えた。

 ビジネスホテルやシティーホテルは会社員だけでなく旅行客の引き合いが強い。観光庁によるとビジネスホテルとシティーホテルは全国の宿泊者数のシェアで6割を占める。星野リゾートはそのうち4~5割が観光客だと推計している。今後も新興国の中間層の増加により観光需要は伸びていくとみられる。複数人での宿泊が多い観光客は客室単価を引き上げる効果もある。

 もっとも都市観光の市場は競合先が多い。今後は既存の高級ホテルやビジネスホテルとの違いを明確に打ち出せるかが問われる。星野代表は「都市観光ホテルの典型的な課題を解決できれば、将来あるべき姿が見えてくる」と意気込む。



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