金融アイテムレビュー CTA投信、個人が関心 下落局面でも利益狙える 2015/06/20 本日の日本経済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のマネー&インベストメント面にある「金融アイテムレビュー CTA投信、個人が関心 下落局面でも利益狙える」です。





 商品(コモディティー)や債券、通貨、株価指数など先物市場で投資する投資信託に注目が集まっている。運用するのはCTA(商品投資顧問)と呼ばれるヘッジファンドだ。売りと買いを組み合わせた投資手法を使い、相場の下落局面でも利益を狙える。資産分散先の一つとして個人投資家が関心を高めている。

 CTAは相場の上昇局面では買い、下落局面では売るという、相場の流れに追随(トレンドフォロー)して利益を確保する戦略をとる。あらかじめ組み込んだコンピュータープログラム(アルゴリズム)が自動売買するため、CTAは予測精度の高いプログラムの開発にしのぎを削っている。資産の運用期間は数カ月が基本で、短期売買を繰り返す「超高頻度取引(HFT)業者」とは一線を画す。

 昨年は好調な運用成績を出すCTAが目立った。「多くの市場で値動きが大きくなり、収益を増やす機会が増えた」(国際投信投資顧問)。例えば、原油市場の指標、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は昨年7月に100ドルを超えたが、3月に一時40ドル台まで下げた。この下落局面で売り持ち高を増やし、利益を確保した。

 世界中の400を超える先物を中心とした市場で運用する大手の英マン・グループ。同社の主力ファンドに投資する「ノムラ・グローバルトレンド(円コース)」の基準価格は昨年、3割以上上昇した。先進国では国債利回りが低下(価格は上昇)し、金融緩和による余剰マネーが世界の株価も押し上げる。高値警戒感が広がる中、「CTAは有力な代替投資先の一つとなる」(英マン・グループ東京支店)。

 注意点もある。相場の方向感がはっきりせず、値動きが限られた相場では苦戦しやすい。今春以降、多くの先物相場は落ち着きを取り戻しており、CTAの成績は伸び悩んでいる。

 アルゴリズム取引がうまく機能しなければ成績が悪化する可能性もある。日本で販売されているCTAの投資信託では、購入や解約を週1回に限定しているケースもあるので気をつけたい。投資の主力商品とはなりにくく、リスク分散の一つとしてとらえる必要があるだろう。

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