VB、今年の展望 投資家に聞く 2017/1/9 本日の日本経 済新聞より

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の新興・中小企業面にある「VB、今年の展望 投資家に聞く 」です。





 日本経済再生の起爆剤になるとして期待を集めるベンチャー企業(VB)。2016年には国内VB投資額が過去最高を更新した。投資家として存在感を高める外国人や元起業家、大企業が資金を拠出するファンド責任者に17年の注目VBを聞いた。

 2017年は拡張現実(AR)や仮想現実(VR)をただ楽しむだけでなく、仮想空間内でモノを操作できる技術が求められる。装着者の視線で映像を操作できるFOVE(東京・港)のような技術に注目する。ハコスコ(東京・渋谷)のようにスマートフォン(スマホ)で安価にVRを楽しめるVBにも着目している。

 あらゆるモノがネットにつながる「IoT」が家庭に浸透してくる。全ての家電製品がスマホで操作できるようになる。

 IoT向けの通信を提供するソラコム(東京・世田谷)が活躍の幅を広げそうだ。フォトシンス(東京・品川)のようにスマホによる鍵管理システムも注目だ。

 人工知能(AI)はより個人に密着した存在に変わっていく。自ら学習する人工知能を開発する、東京工業大学発ベンチャーのSOINN(東京都小平市)などが個人の感情を分析するAIを開発できると面白い。

 18~20年までに日本に計200億円を投資する計画を立てた。今年は大学の優れた技術を掘り起こす。グローバルな視点で活躍できるベンチャーを育てる。

 東工大卒業後、東京都立大学(当時)で博士号取得。米IBMなどを経て、2011年フェノックス・ベンチャーキャピタル(VC)設立。

 ドローンは巨大産業になる。ドローン・ジャパン(東京・千代田)に出資した。水田の上空でドローンを飛ばし、センサーを使って稲の生育状況を確認。自動運転で育ちの悪い所に肥料をまくことで単位面積当たりの収穫量を最大にする。

 雇用の創出にもつながる。ドローンのパイロット養成校が相次ぎ開校している。卒業生を全国に送り込めば、農家に代わって操縦する新しい仕事になるかもしれない。ラピュータ・ロボティクス(東京・中央)も注目株だ。生粋の技術系ベンチャーで制御システムを開発している。

ドローン・ジャパンはドローンで稲作の収量アップを図る

 第1次産業はあまりIT(情報技術)化されていなかったため、大きな変革が起きるだろう。投資するファームノート(北海道帯広市)は牛の首に付けたセンサーで健康状態を管理する。高級イチゴ「ミガキイチゴ」を生産するGRA(宮城県山元町)は生産技術を完全システム化した。水産系ではウミトロン(東京・渋谷)がユニークだ。人工衛星から赤潮を予測するほか、センサーで養殖魚の動きを計測することで海の汚染とエサ代を抑える。

 ちば・こうたろう コロプラ創業に参加、16年副社長を退任してエンジェル投資家に。約30社に投資。

 シェアリングエコノミーは日本でも急速に広がっている。貸会議室を展開するティーケーピー(東京・新宿)など場所を共有(シェア)するサービスが一例。貸会議室から派生した弁当手配や人材研修サービスも一括提供し、海外展開にも成功している。民泊やシェアオフィスは欧米が先行するため、日本勢は海外展開に苦しんでいる。

 米国ではウーバーテクノロジーズやカーシェアのゲットアラウンドに出資している。

 人工知能(AI)で日本が遅れているわけではない。AIを活用した社会の課題を解決できるサービスに注目している。AIを武器にいかに面白いサービスを作れるかが勝負の分かれ目になる。

 パークシャテクノロジー(東京・文京)が注目株だ。40人の研究者やエンジニアがAIの技術開発に取り組み、製品は対話システムから画像認識機能まで幅広い。

 特に日本語を対象とした言語処理に強みを持ち、NTTドコモやLINEとも提携している。

 でみち・たかき トヨタ自動車や三井住友銀行などが出資する未来創生ファンドの投資責任者。野村証券やみずほ証券で勤務。



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