2014/02/09 本日の日本経済新聞より「あなたの「副腎」疲れてない? 体調不良の原因に 朝起きられない・思考力が低下… 」

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の健康面にある「あなたの「副腎」疲れてない? 体調不良の原因に 朝起きられない・思考力が低下… 」です。





 ストレスなどから体を守るホルモンを出すのが副腎だ。左右の腎臓の上にある小さな臓器だが、生命維持に不可欠な役割を持つ。ホルモンの分泌量が大きく増減すると、高血圧や体重減少など多くの体調変化を招く恐れがある。副腎の機能低下は慢性的な疲労感につながる例もあるので、副腎の基礎を知っておきたい。

 副腎は腎臓の機能を助けるのではなく、主に5種類のホルモンを製造・分泌している。体内では下垂体や甲状腺、肝臓などもホルモンを分泌しているが、副腎は日常生活を送るのに欠かせないホルモンを出す。

■顔のむくみ要注意

 副腎のうち周辺の皮質という部分から分泌されるのはステロイド(副腎皮質)ホルモン。その代表であるコルチゾールはストレスから自分の体を守るのに必須だ。ストレスを受けた時に分泌して血液中に放出し、体中に行き渡る。

 コルチゾールの過剰分泌でなる副腎の病気にクッシング症候群がある。副腎や脳下垂体の腫瘍が原因だ。人によって症状が違い、顔のむくみや紅潮、ニキビ、腹部の肥満などの症状がみられる。高血圧や糖尿病、骨粗しょう症などになる恐れがある。

 皮質から出る別のホルモンであるアルドステロンの過剰で起こる病気もある。原発性アルドステロン症で、副腎に腫瘍ができて高血圧などが起きる。高血圧症の患者の10%程度がアルドステロン症といわれている。

 さまざまな病気になる恐れのある副腎だが、最近は一部のクリニックなどが「副腎自体が疲労する」という考え方を取り入れ始めた。米国の専門家が唱えた概念で、精神的ストレスの積み重ねによる慢性的な疲労感や体調不良、性欲の減退、朝に起きられないなどの症状が当てはまるという。

 順天堂大学の白澤卓二教授は「研究途上の領域だが、診断基準ができれば一気に該当者が出てくる可能性がある」と指摘する。ストレスを受けた副腎がその対処のためコルチゾールを分泌し続けると副腎が疲弊してしまい、いずれコルチゾールを十分分泌できなくなるという考え方だ。

■十分な睡眠を

 コルチゾールが分泌できないと、さまざまなストレスと闘えなくなる。これらの症状があっても普通は副腎の機能が低下していると気づかない。「うつ病や更年期障害を疑って心療内科などを訪れることが多い」と銀座上符メディカルクリニック(東京・中央)の上符正志院長は話す。「心療内科などで解決できなければ、副腎の疲労を疑ってもよい」

 副腎の疲労は採血などで判定する。血液中のコルチゾール濃度を朝と夕方に測り、一定の値を下回っているか調べる。この値とともに、全身の疲れがたまっているなどの症状が当てはまれば、副腎が疲労している可能性がある。

 症状の緩和には「まず原因を取り除くのが大事だ」(白澤教授)。全身の疲労感が抜けないのであれば、不規則な生活を見直し、十分な休息や睡眠をとる。特に疲労感が強い時間帯に休もう。また就寝前にスマートフォン(スマホ)を操作すると、画面からの青い光(ブルーライト)が睡眠を促すホルモンの分泌を妨げて睡眠の質を下げかねないので、なるべく避けたい。

 副腎をいたわるために食生活を見直すことも大切だ。副腎が疲れると不足しがちなビタミンCなどを多めに摂取するよう気を配ろう。上符院長は「一回の食事の中に炭水化物、脂肪、たんぱく質を取り入れ、バランスをとるのが理想だ」と話し、炭水化物は玄米などをすすめる。カルシウム、ミネラルなどの栄養素も症状の改善によい。

 一度、生活習慣を見直してみてもよさそうだ。

(山本優)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です