2014/04/24 本日の日本経済新聞より「REIT 実力を探る (5)ホテル 観光ジャパン「期待の新星」」

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の投資情報面にある「REIT 実力を探る (5)ホテル 観光ジャパン「期待の新星」」です。





 ホテル・旅館への投資に特化する不動産投資信託(REIT)は2銘柄にすぎないものの、今後の賃料上昇が見込まれる「期待の新星」だ。観光庁によると、2013年の国内の宿泊者数は延べ4億5605万人(うち外国人は3324万人)と4年連続で増加した。観光立国を掲げる日本の成長分野として注目されている。

星野Rリートが取得する「星のや京都」(京都市)

 ■成長に個人マネーを

 京都・嵐山の渡月橋から舟で10分ほど上流に進むと、数寄屋造りの木造建築が見えてくる。旅館「星のや京都」。築100年程度という建物の風情や丁寧な接客にひかれて国内外から宿泊客が訪れる。平日でも満室となることが多い。

 この旅館を5月に取得するのが星野リゾート・リート投資法人(星野Rリート)だ。星野リゾートが設立母体となり、13年7月に上場した。「観光産業の成長に個人が投資できる仕組みをつくるのが目的」と星野リゾートの星野佳路社長は話す。保有物件総額は現在150億円(6物件)。5月2日付で新たに183億円(24物件)を取得することが決まっている。

 ■物件の稼働率高まる もう1つのホテル系がジャパン・ホテル・リート投資法人(ホテルリート)。保有物件総額は1576億円と星野Rリート(取得予定物件を含め333億円)を上回る。旗艦物件のヒルトン東京ベイ(千葉県浦安市)は東京ディズニーリゾート隣接で集客力が高く「最近は台湾など海外の宿泊客も増えている」(フレデリック・ルクロン総支配人)。

 ホテル系は保有物件をホテル運営会社に貸し出し、賃料を稼ぐ。景気回復を背景に主力物件の稼働率は高まっている。ホテルの稼働状況に連動して受け取る「変動賃料」の比率はホテルリートが約3割。星野Rリートは14年10月期に約1割となり、収益を押し上げる見通しだ。

 ■小規模で価格変動も 予想分配金利回りはホテルリートが4%台。星野Rリートも14年10月期ベースでは3.8%程度と、オフィス系大手の2%台を上回る。「賃料の上昇期待を考慮すると割安感がある」(大和証券の住谷智宏氏)との見方もある。

 ホテル・旅館は収益が景気や災害の影響を受けやすい。星野Rリートは時価総額が上場44銘柄の中で最も小さく、大口の売買で価格が大きく動くこともある。投資の際は外部環境の変化にも注意が必要だ。

(おわり)

 蛭田和也、増野光俊、篠崎健太、武田健太郎、竹内宏介、椎名遥香が担当した。



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