2014/05/20 本日の日本経済新聞より 「清水勝彦と経営書を読む アイエンガー著「選択の科学」(3) 意志力は有限 我慢もほどほどに」

今日の日経注目記事は、日本経済新聞14版の27面(キャリアアップ)にある「清水勝彦と経営書を読む アイエンガー著「選択の科学」(3) 意志力は有限 我慢もほどほどに」です。





 「三つ子の魂百まで」ということわざを証明した「マシュマロテスト」という実験があります。おいしそうなマシュマロを見せ、「おじさんが戻るまで我慢できればもう1つ上げる。もし我慢できなかったらベルを鳴らしなさい」という設定で、4歳児がどんな行動をとるか見たものです。ベルを鳴らすのを待てた時間は平均3分でした。

 最後(15分)まで我慢できた子供(全体の約3割)らを追跡調査すると、我慢できた子供たちは長じて困難により積極的に立ち向かい、社会的地位も高いという結果が出ています。選択をつかさどる意志の力は人間の人生を左右するのです。

 ただし、とアイエンガー教授は付け加えます。無駄なことを一切しない、ぜいたくもしないでは、人生面白くとも何ともない。「適正なバランス」が大切なのですと。

 誘惑から逃れるには、意志力を付けるのはもちろんですが、意志力は有限です。意志力にはキャパシティーがあり、あることに使うと別のことに使えなくなるといわれています。難しい仕事をした後、お酒を飲んだり、甘いものを食べたりするのは、科学的に正しい行いなのです。頑張らないことも必要なのです。

 ですから、マシュマロを見ないようにするといった「誘惑の対象から気をそらす」ことも大切です。それは経験則や習慣などを通じて身につけることができます。一方、経験則が逆にバイアスとなることも教授は指摘します。前に紹介したアリエリ著『予想どおりに不合理』でも触れましたが、第一印象や思い込みによって無意識に選んでしまうようなことです。

 実はこの問題は弁護士など「専門家」に多く、ウソを見抜ける確率は素人とほとんど変わらないのだそうです。その理由は判断した結果の正否についてフィードバックを受けないこと、そして自信過剰です。

 失敗の多くは「できる」と思っていた時に起きるのはそのためです。

(ケーススタディーなど全文を「日経Bizアカデミー」に掲載)

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