2014/09/30 本日の日本経済新聞より 「REIT、1年半ぶり高値 増資一巡、需給不安が後退 ホテル・物流施設に期待

今日の日経注目記事は、日本経済新聞12版の19面(マーケット総合2)にある「REIT、1年半ぶり高値 増資一巡、需給不安が後退 ホテル・物流施設に期待」です。





 不動産投資信託(REIT)相場が上昇している。全体の動きを示す東証REIT指数は29日、約1年半ぶりの高値を付けた。今月に入り相次いだ増資が一巡し需給面の不安が後退した。個人や地方銀行からマネーの流入が続いている。特に、ホテルや物流施設に投資するREITが買われている。安定した利回りに加え、成長期待が指数を押し上げている。

 29日の東証REIT指数は前週末比22ポイント(1.34%)高の1667.61だった。2013年4月以来の高値水準だ。需給を緩める主因だった相次ぐ公募増資が先週で一巡したことが追い風だ。9月はREITによる増資が相次ぎ、市場からの資金調達額は10カ月ぶりに1200億円を超えた。一時的に需給が緩み上値を抑えてきていた。

 地価が緩やかに上昇していることも投資家の資金を呼び込んでいる。18日発表の14年7月1日時点の基準地価は、三大都市圏(全用途)で2年連続で上昇した。REITを組み入れる投信を運用する三井住友トラスト・アセットマネジメントの太田素資チーフファンドマネジャーは「基準地価の発表以降、ファンドへの個人マネー流入が加速した」と明かす。

 機関投資家の買い意欲も強い。東証が12日発表した8月のREITの投資主体別売買状況によると、投信に加え、銀行、生保・損保、その他金融、海外投資家がそろって買い越しだった。3%台の安定した分配金利回りを求めて、運用難の地銀や信用金庫などが資金を振り向けている。

 全上場REIT銘柄の中で昨年末比の投資口価格の騰落率を見ると、上昇率の上位にはホテルや物流施設に投資するREITが並んだ。

 29日に年初来高値を付けたREIT「ジャパン・ホテル・リート」は、保有する主要ホテルの客単価が上昇傾向にある。REITの運営会社によると「増加する国内レジャー需要と外国人旅行者を取り込み、高水準の稼働率を維持できている」という。

 ホテルを組み入れるREITについては、海外からの観光客の増加などを受け、「成長を期待する投資家の資金も入っている」(SMBC日興証券の鳥井裕史シニアアナリスト)との声がある。

 物流施設に投資するREITは、ネット通販の普及で配送拠点の需要が増えていることを背景に資金が流入している。

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