2014/12/02 本日の日本経済新聞より「岸田雅裕と経営書を読む キーリー著「BMW物語」(4) 失敗からの復活、ブランド力を信じて心一つに」

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のキャリアアップ面にある「キーリー著「BMW物語」(4) 失敗からの復活、ブランド力を信じて心一つに」です。





 1990年代、ヤッピーに代表されるターゲットカスタマーからそっぽを向かれ、買収にも失敗したBMW。32億ドルもの損失を計上し、5人の幹部が辞職しました。

 本書では「究極の大失敗」の章でローバー・グループを買収し、手放すまでを扱っています。著者のデイビッド・キーリー氏も「どのようにして買収を行わないべきか、買収企業をどのように経営しないべきか、そして失敗した取引をさっさと歴史に引き渡し、明日の成功に向かって進みつづけることを学んでもらいたい」と述べています。

 BMWは社会の変化に合わせて、「洗練」や「チャレンジング」など、新たなブランドイメージを付加することにより、ターゲットカスタマーと提供価値を再定義しました。

 2000年にランドローバーをフォードに売却し、株価は上昇。再建の立役者となったヘルムート・パンケ博士が社長に就任した02年には、BMWは第1四半期で最高益を計上したのです。「復活を加速させたのは、長年にわたってそのブランドに一貫して焦点を合わせ続けたからであり、それが経営陣に、プライドと利益性を取り戻すための明確なロードマップを提供することになった」のです。

 本書の中でとても象徴的な一節をもって、締めにしたいと思います。

 「パンケ社長は物理学者だが、人事や財務などさまざまな部門を経験した。彼はBMWのブランド力を熟知しており、『BMWというブランドは、個々のクルマを魅力あるものにするという約束の上に成り立っている。我々は今後もこの約束を守り続ける。退屈な車など作らない、というのも約束の一つだ』と明言している。特に最後の一言には、社内のブランドに対するこだわりが象徴されているとパンケは言う。『あれがもっとも共感を呼ぶメッセージだ。きわめてシンプルで全員の気持ちを一つにする』」

=この項おわり

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