2015/02/10 本日の日本経済新聞より「森下幸典と経営書を読む なぜ、わかっていても実行できないのか(1) 社内のノウハウ共有 本当の知識は行動から」

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のキャリアアップ面にある「森下幸典と経営書を読む なぜ、わかっていても実行できないのか(1) 社内のノウハウ共有 本当の知識は行動から」です。





 「マネジメントの多くが、何をなすべきか頭で分かっているのになかなか実行できない。なぜだろう?」

 スタンフォード大学教授のジェフリー・フェファーらはそんな疑問を解くためにプロジェクトを起こし、本書を執筆しました。2000年に「変われる会社、変われない会社」、05年に「実行力不全」として刊行された内容を新たに改題、修正し1冊にしたものです。

 ビジネス書があふれ、セミナーや研修も多く、知識を吸収するチャンスは豊富にあると言えるでしょう。しかし、それらが実際の行動につながり、経営に変化をもたらすケースは少ないのです。フェファーはこれを「知識と行動のギャップ」と定義しました。

 数多くのケーススタディーや実地調査を通じて、「本当に実行できる知識は、本を読んだり人に聞いたり、考えたりして学ぶよりも行動から得られる」という仮説を立てました。行動に移せないのは個人の資質の問題と考えがちですが、フェファーらはこれらをマネジメントのあり方の問題と考えました。

 社内の知識やノウハウを共有するナレッジ(知識)マネジメントで解決できると考える向きもあるでしょう。イントラネットなどナレッジ収集の技術ばかりに注目する傾向も見られます。しかし、この方法では形式的で扱いやすい知識ばかり集まり、非公式で言葉では表現しにくく体系化もしにくい、「暗黙知」と呼ばれるものを蓄積することはできません。

 ナレッジマネジメントは、それに関わる人々が現場の仕事を十分理解し、本当に必要な情報を選別してその伝達方法を考え、実践することが重要なのです。

 さらに「自分の行動から学ぶこと」の重要性を強調しています。日本企業の得意な「カイゼン」は、複雑で目新しい技術やアイデアではなく、単純で日常的な改革を積み上げた、日々の実行力がもたらす成果なのです。

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