2015/02/26 本日の日本経済新聞より「朴政権 3年目の憂鬱(中) 「原則外交」で自縄自縛 南北・日韓、改善見えず」

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の国際2面にある「朴政権 3年目の憂鬱(中) 「原則外交」で自縄自縛 南北・日韓、改善見えず」です。

原則外交、つまり、柔軟性や器用さを欠く外交が韓国自信を追い詰めている、このような趣旨の記事です。日本、北朝鮮、中国、米国、韓国の外交は中国の台頭以降、この4か国に囲まれる形です。朴政権になってからは、日本や北朝鮮とは首脳会談を見通せず、経済では中国へ、安全保障では米国へ接近という構図で、これらは韓国が自ら選んだ道。果たして外交の安定につながっているのかと言えば、大いに疑問符が付くところです。

ひと時の感情や環境変化によって対応そのものを反転させるのは、相手国からの信頼を損ない、理にかなっていないように思われます。各国家との関係は長いスパンで構築していくべき、この事象を通じて再認識されるところです。





 今年に入り南北朝鮮の指導者がお互いに対話を呼びかけた。

 「最高位級会談もできない理由はない」。まず金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が元日の演説で言及すると、朴槿恵(パク・クネ)大統領は1月12日の記者会見で「北朝鮮はこれ以上ためらわず対話に応じるべきだ」と強調した。

 2人の言葉は宙に浮く。昨年10月、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長ら金氏の側近3人が突如訪韓した際に合意した高官級の協議すら実現していない。

 経済が疲弊する北朝鮮の狙いは外貨収入につながる金剛山観光事業の再開など、韓国独自の制裁の解除だ。しかし朴政権は2010年の韓国哨戒艦沈没事件への謝罪などが先だと改めて主張し、膠着状態が続く。

秘密接触もなし

 韓国の歴代政権は表向き鋭く対立しつつも、北朝鮮との意思疎通の道を保つよう腐心してきた。李明博(イ・ミョンバク)前大統領は回顧録で、関係が悪い時期もシンガポールなどで秘密接触をくり返したと明かす。

 これに対して朴政権の元政府高官は「首脳会談の準備はしていない。秘密接触も一切ない」と断言する。朴氏は就任来の金看板である「原則外交」にこだわるあまり、自縄自縛に陥っているようにもみえる。

 「首脳会談後に関係が逆戻りする懸念があるなら、大統領は絶対に金氏と会わないだろう」と先の元高官は予測する。朴氏自身も「当局で話し合いをしてこそ、制裁解除の議論もできる」と段取りを重視する。

 なかなか腹を割ろうとしない姿勢は日本との関係にも浮かぶ。「従軍慰安婦問題の解決に最善を尽くすのが第一歩になる」。13日、朴氏は訪韓した自民党の二階俊博総務会長にクギを刺した。

 現在、日韓のパイプは外務省局長級協議にほぼ限られる。青瓦台に探りを入れる日本側は「朴氏の真意がなかなかわからない」(外務省幹部)と嘆く。3月末にソウルで予定する日中韓外相会談が、近い将来の日韓首脳会談につながるかどうかは見通せない。

米中のはざまで

 一方、韓国外交は「安保は米国、経済は中国」と使い分けてきた。呼応するように米国はアジア回帰を進め、中国は地域の盟主をめざす。かみ合ってきたように映った韓米中の三角関係にもきしみが聞こえてきた。

 「この問題で中国との関係を壊すのは極めて望ましくない」。11日、最大野党である新政治民主連合の文在寅(ムン・ジェイン)代表が国会で迫った。在韓米軍が検討している「戦域高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備を慎重に考えるべきだとの訴えだ。

 THAADは高性能のレーダーを使って弾道ミサイルの動きをつかみ、はるか高い上空で撃ち落とすシステムだ。表向き北朝鮮対策だが、中国側は「我々へのけん制でもある」と警戒を強める。韓国の政界は「米韓同盟派」と「中国配慮派」に二分されかねない。

 米国が環太平洋経済連携協定(TPP)の妥結に動く一方、中国はアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立準備を通じて韓国に秋波を送る。朴氏は1月12日の記者会見で「韓米同盟をきっちりと維持しながら、韓中の関係をさらに充実させたい」と述べ、米中双方の顔を立てた。二大国とは波風を立てたくない朴氏に踏み絵が続く。

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