2015/03/07 本日の日本経済新聞より「ミニ日経先物、株安に備え 持ち株保ち、リスクも減」

今日の日経注目記事は、日本経済新聞のマネー&インベストメント面にある「ミニ日経先物、株安に備え 持ち株保ち、リスクも減」です。





日経新聞20150307ミニ日経先物、株安に備え_持ち株保ち、リスクも減

 日経平均株価は約15年ぶりの高値圏にあるが、ギリシャ債務問題や中国の景気減速懸念など不安要因も多い。相場波乱の可能性が強まった時にどうするか。持ち株を手放してしまうのはもったいないと考える投資家は、ミニ先物取引を活用するのも手かもしれない。

 将来の日経平均の水準を予想し、あらかじめその価格で取引するのが日経平均先物だ。そのコンパクト版が「ミニ日経平均先物」。取引開始に際して必要な証拠金や想定取引元本は通常の先物取引の10分の1だ。

 例えば日経平均先物が1万8千円の場合、通常は千倍の1800万円相当の想定だが、ミニは180万円。先物は読みが外れれば損失も大きいが、ミニならば利益も損失も通常の先物より小さい。

 ニッセイ基礎研究所の井出真吾氏は「相場の方向性に投資できるので個人でもわかりやすい」と指摘する。相場全体の値動きを示す日経平均の動きを予想して取引するため、個別銘柄が分からなくても少額から投資しやすい。

 大手ネット証券、楽天証券の尾崎正弥氏は「長い取引時間を生かさない手はない」と強調する。ミニ先物は日中だけでなく、午後4時30分~翌日午前3時まで大阪取引所で取引可能だ。

 例えば日本時間深夜、海外経済統計で予想外に厳しい内容が出た場合、夜間にミニ先物を売り建てておけば、翌日に日本株が下落しても利益を得られるだろう。楽天の顧客の夜間取引は年々増えているという。

 大和証券の佐々木誠一氏が提案するのは少額投資非課税制度(NISA)との併用だ。NISAは株式など投資額ベースで年100万円まで売却益などが非課税になる。NISAの株を売ってしまうと、その分非課税枠が減ってしまい、売却する時期によっては配当や株主優待を受ける権利もなくなる。

 そこでNISAの外でミニ日経平均先物を売り建てておけば、株価が一時的に下落しても先物売りの利益で相殺しやすい。NISA枠の持ち株は減らさずに済む。佐々木氏は「一時的な相場乱高下の影響を抑える手立てとしては利用勝手は良い」と話す。

 持ち株を手放さずに株安に備えるには、信用取引で同じ銘柄を売っておく手段もある。ただ信用取引は株を借りてくるため、想定外のコストが発生しかねない。先物にはこうした懸念はなく、決済期限もミニ日経平均先物は16種類設定され、選択肢も多い。ただ持ち株の値動きと日経平均の連動性が低ければ日経平均先物ではカバーしきれない点は要注意だ。

 ミニ先物も追加の証拠金の差し入れを求められるような損失を抱えることもある。「あらかじめ損切りのタイミングを決めておき、着実に実行する」(佐々木氏)。相場格言「見切り千両」を頭の隅に置き、冷静さを忘れない――。これもミニ先物利用の極意だ。

(岸田幸子)

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