2015/04/08 本日の日本経済新聞より「どうなる 2015年度業績 (1) 米国景気と円安」

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の投資情報面にある「どうなる 2015年度業績 (1) 米国景気と円安」です。





米新車販売3%伸びる 富士重工業・高橋充氏(CFO)

 稼ぐ力を取り戻し、2016年3月期に一段の業績拡大を目指す上場企業。国内外の景気など、この先の収益環境をどう読むのか。注目される4つのテーマで経営者に聞いた。1回目は米国景気と円安の行方。

 ――米国では雇用統計など弱めの景気指標が出始めています。

 「国内総生産(GDP)は3%前後伸びそう。15年暦年の新車販売も同じくらいの伸び率が見込まれ、1700万台が期待できそうだ。当社の新車も作れば売れる状態が続いている。年初に想定していた1650万~1700万台よりも少し強含んで推移しているというのが今の感触だ」

 ――年内利上げも想定されています。低金利のローンに頼ってきた自動車販売に影響は出ませんか。

 「米連邦準備理事会(FRB)の出口戦略はいずれ来る。金利が上昇すると消費者にとっては新車購入コストの増大につながるのは確か。だが、利上げが実施されるということは、米経済が強いことの裏返しでもある。あまり悲観的にはみていない」

 ――国内や新興国市場など米国以外はどうですか。

 「税制面でエコカーの優遇が減るため、2016年3月期の国内販売に力強さはない。中長期的にもなだらかに落ちていくだろう。新興国は東南アジアやロシアは厳しい。中国も成長率が鈍化しているうえ、供給過多で乱売合戦となり収益性が悪化している」

――円安は続きますか。

 「仮に今の1ドル=120円程度の水準が続けば、今期も日本の自動車業界には追い風だ。当社も今期120円を前提にすると増益予算となる。今は一種のユーフォリア(陶酔感)に包まれている状態。円安による一過性の貴重な利益は大事にするが、この為替が続く前提で経営はしない」

 「1年以内の大きな為替変動は予想していない。今のドル円相場は購買力平価から見ると明らかに円安に振れすぎだ。1ドル=80円時代まで巻き戻るとは思わないが、100円程度に戻ることはあり得る

過度のドル高マイナス コニカミノルタ・大須賀健氏(常務執行役)

 ――2016年3月期の北米景気はどのように動きますか。

 「景況感はいい。原油安を背景に個人消費が回復し、景気が良くなって賃金が上がる循環に入り、(景気に)曇りがないのでは。懸念材料はオバマ大統領と米議会の政治混迷や利上げ、ドル高だが、今のところ期待値の方が大きい」

 ――オフィス事務機の需要は景気を敏感に反映します。

 「今期は北米市場に大きく期待している。15年は北米のオフィス事務機全体の台数は横ばいで推移するとみているが、(採算の良い)主力のA3カラー複合機は7%ほど伸びそうだ」

 「単に機器を新しく置き換えるのではなく、好業績で稼いだ資金を『ソリューション』として再投資し(ITシステムを同時に導入するなどの)生産性を上げる取り組みに、米国企業のお金が回ってきていると感じる。政府調達ではカラー機の比率が上昇している」

 ――為替相場の動きはどうですか。

 「断言は難しいが、15年も対ドルの円安基調が続くのではないか。ただ年後半には若干の動きがありそう。米国の利上げによって、もう一段の円安に振れるのではないかとみている」

 「円ユーロの動きはドルユーロ相場がカギとなる。欧州ではこれ以上の金融緩和はないとの見方に加え、ユーロ圏の経済の底堅さから、これ以上、対ドルでユーロ安が進むかというと懐疑的だ

 「連結売上高の約8割を輸出が占めるので基本的に円安はありがたいが、ドル調達の部材も多く、ドル円相場の変動による利益への影響は軽微だ。円安基調で安定してくれるのがベストだが、あまりドルが強くなりすぎると原材料高を招き、世界経済全体への影響も懸念される」

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