2015/04/27 本日の日本経済新聞より「月曜経済観測 増える訪日外国人、2000万人目標前倒し視野 成田国際空港会社社長 夏目誠氏」

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の総合・経済面にある「月曜経済観測 増える訪日外国人、2000万人目標前倒し視野 成田国際空港会社社長 夏目誠氏」です。

外国人観光客が増えているのは時間しますが、まさか、2020年までに2000万人という政府目標のペースを大幅に上回っているとは思いませんでした。その中で、安心や安全といった日本ならではの特長が支持されていると思われ、日本を代表する国際空港の一つ、成田空港が活況に沸くのはよく理解できます。




 東京の街を歩くと、外国人旅行者が目に見えて増えたのを実感できる。観光客誘致は日本の成長戦略の柱の一つでもある。成田国際空港会社の夏目誠社長に現状と展望を聞いた。

ビザ緩和が効果

 ――訪日客の動向は。

 「去年は1341万人の外国人が来日し、史上最高を記録したが、今年はさらに勢いが強い。日本政府観光局によると、1~3月の訪日客は前年同期比で43%増だった。このペースが続けば、今年の訪日客は1900万人を超える。政府は2020年までに訪日客を2000万人に増やす計画を掲げているが、よほどのことがない限り、前倒しで達成できるだろう」

 「好調の要因の一つは、円安で外国人にとって日本旅行が割安になったこと。東南アジアや中国向けに訪日ビザの発行条件を緩和したのも、大きな効果があったと思う。今年3月には152万人が日本を訪れ、単月としての最高記録を塗り替えたが、日本的な『お花見』の魅力が外国人にもアピールしたのだろう」

 ――中国観光客のいわゆる「爆買い」も話題です。

 「おかげさまで成田空港のショップも非常に好調だ。『ロイズ』のチョコレートは人気が高く、1人30箱までと購入制限している店もある。2月にオープンしたバッグの『バオバオ イッセイミヤケ』の店をのぞくと、1つの棚は全部売り切れで商品がなかった。海外の高級ブランドや日本のセイコーの腕時計、1台6万円前後の高級炊飯器も相変わらずよく売れる」

安全・安心が魅力

 ――いつまで続くのでしょう。

 「爆買いの背景には、人民元高・円安で日本での買い物が割安という事情もあるが、中国の人にとって日本で売っているものは『安全・安心』という一種のブランドができあがったことも大きい。前者は為替次第で変わるが、後者は持続性が高い。売れ筋商品や価格帯は時代につれて変遷するだろうが、中国人の買い物ブームが一過性で終わるとは思わない」

 ――観光振興のためにも空港の機能強化は重要です。

 「新規路線の開設に力を入れており、1年間は着陸料をタダにするなどの誘致策を始めた。手応えはかなりあり、例えば今月から成田―アディスアベバの直行便をエチオピア航空が飛ばすことになった」

 「韓国の仁川など近隣ハブ空港と比べた成田の強みは北米路線の充実だ。週間の出発便数は314便で、仁川の1.6倍、上海浦東の3倍に達する。一方で中国など近隣アジアとのネットワークがやや弱い。格安航空会社(LCC)の就航を増やして、アジアと北米をつなぐ結節点としての存在感を高めたい。そうすれば乗り継ぎ需要も取り込めるだろう」

 ――成田の発着枠は年間30万回ですが。

 「成田も羽田も近年、能力拡張を繰り返してきたが、これ以上の手を打たなければ20年代前半に満杯になるというのが国土交通省の見方だ。私たちとしても地元の同意を前提に、能力拡張を進めたい。既存滑走路の拡充のほか、3本目の滑走路の新設も必要になってくると思う」

(聞き手は編集委員 西條都夫)

 なつめ・まこと JR東日本出身で、駅併設の商業施設の運営に手腕。67歳。




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