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2014/02/01 本日の日本経済新聞より「アングル アサヒ、時価総額でキリンHDを逆転 上場来の悲願 成長力評価、課題は海外」

今日の日経注目記事は、日本経済新聞の投資・財務1面にある「アサヒ、時価総額でキリンHDを逆転 上場来の悲願 成長力評価、課題は海外」です。





 アサヒグループホールディングスの株式時価総額が31日、上場来で初めてキリンホールディングスを上回った。国内でビールや清涼飲料などのヒット商品が相次ぎ、収益が拡大するとの見方が市場で強まったためだ。数十年来の“悲願”だった時価総額逆転をようやく実現したことになる。

アサヒは「ドライプレミアム」を今期320万ケース販売する計画

 同日の東京株式市場でアサヒ株の終値は前日比1.3%上げ、時価総額を1兆3603億円に増やした。一方、キリンHDは0.4%安で時価総額は1兆3567億円に減少。30億円強の差でアサヒがキリンHDを上回った。「時価総額逆転は1949年の上場以降で初めて」とアサヒ側は喜ぶ。取引終了後の午後3時すぎ、アサヒ社内では拍手がわき起こったという。

 市場の評価を分けたのが成長力への見方だ。アサヒは高級ビール「ドライプレミアム」などが好調。清涼飲料も買収したカルピスなどが貢献し、2013年12月期の連結経常利益は4期連続で過去最高となったもよう。今期はドライプレミアムの販売を約3倍にあたる320万ケース(1ケースは大瓶20本換算)に増やす。

 対するキリンは国内で主力商品「一番搾り」の販売が低迷。オーストラリアの飲料やブラジルの収益も伸び悩み、前期は経常減益だったようだ。

 アサヒにとって、キリンの時価総額を抜くことは長年の念願。1990年代後半には、主力ビール「スーパードライ」の好調でシェアを高め、80年代後半には時価総額で3倍あったキリンに急接近する場面もあったものの、逆転はままならなかった。最近の「アサヒの国内の伸び」と「キリンの海外低迷」が重なり、逆転が実現した形だ。

 キリンHDは「日々の株価にとらわれず、引き続き企業価値向上に努める」(IR担当)と冷静に受け止める姿勢。市場でも、アサヒの優位が続くには課題も多いとの見方が多い。国内は人口減で市場規模の縮小が今後も続くためで「アサヒ株は当面の収益期待がほぼ織り込まれた」(国内投資顧問)との声もある。アサヒが優勢を維持するには「海外事業を立て直すなどの取り組みが必要」(野村証券の藤原悟史氏)との指摘もある。